久しぶりに遭遇したtalking kid
彼の存在を忘れかけていたので
捕まってしまった。
やっとwalkingに行けるまでに体力が回復したので
iPodで音楽を聴きながら颯爽と家を出た。
前を歩いていた中学生くらいの男の子を追い越し際に
「こんにちは!」って爽やかに挨拶されて、私も返した。
気持ちが良かった。
すると彼は駆け足で私に近づいてきた。
あ、talking kidだ!と思ったけど、もう遅かった。
彼はとても話しかけてくるのだ。
「何してるの?」
「どこへ行くの?」
「それなぁに?」
「何を聞いてるの?」
「どんな音楽?」
こんな会話を道の先の分岐点まで永遠と繰り返す。
そしてようやく分岐点に来た時に
私はここでお別れだと告げる。
彼はすごい笑顔で「バイバイ!」って言う。
たぶん普通の子とは少し違うのだと思う。
彼に会うと少し疲れてしまうので「捕まってしまった」と書いたけれど
彼の気持ちはとても純粋なのだろうと思う。
こんど会った時にはもう少し会話してみようかなと思った。
hideka