浅草は私のココロの故郷です。
4歳までは都内に住んでいたので、
家族で1ヶ月に1度の頻度でちんちん電車(路面電車)に乗って浅草に来ていました。
それだけの頻度で浅草に来るのですから、幼いながらもいくつもの鮮明な想い出が記憶として残っています。
きらきらした想い出です。
幼稚園に入園と同時に山梨に移住しましたが、その後大学進学で再び東京に戻りました。
一人暮らしを始め、様々な苦難に直面した時は必ず浅草に来ていました。
浅草に来ると自分を取り戻せるような気がして…。
(浅草寺本堂の裏。)
観光客で溢れる賑やかな本堂の正面とは極端なほど正反対な場所が本堂の裏。
この場所には ’その日暮らし’ をしていそうな人たちがいつも何人かいます。
でもこの場所こそが、私の苦悩を癒す場所なのです。
身近な石に腰を下ろしてぼんやりと考える時間…。
久しぶりにここに来たけど、やはり落ち着けました。
缶コーヒーで隠れちゃったけど、缶コーヒーの向こう側にはワンカップ飲みながら語ってる男性が3人。
もうずいぶん前の話だけど、
人生が嫌になって死にたい気分でここに座っていたときに、
よろよろとどっかのおじさんが寄って来て「大丈夫?」って声掛けてくれた。
こんな半端な私にも声を掛けてくれる人もいるんだなと思ったら、少し元気になった。
なつかしい。
またここに来れて良かったと思いました。
hideka